10月30日(金)のニュース

2026-10-30 · 10件

AI

Mistral、1兆パラメータの「Mistral Large 4」の重みを公開 512GB の Mac で縮めた版が動く

Mistral は10月29日、今月プレビューで出していた「Mistral Large 4」(愛称 Le Chonk)の重みを公開した。全体で1兆パラメータの、画像も読めるモデル。混合エキスパート型で、1回の処理で働くのは約490億パラメータ(埋め込みと出力の層を含めると520億)。Hugging Face のブログによると、文脈は100万トークンまで扱える。

Mistral の測定では、Artificial Analysis のコーディングエージェントの指数で48%と GLM-5.3 にほぼ並び、1件あたりのトークンは47%少ない。Terminal-Bench 4.0 は41%で、プレビューの28%から13点上がった。API の価格は100万トークンあたり入力0.7ドル・出力2.1ドルで、OpenRouter、NVIDIA、Microsoft Foundry でも使える。

ライセンスは MIT を元にした Mistral 独自のもので、使う・直す・追加で学習する・売ることはできるが、モデルを API として提供する事業には別の商用ライセンスが要る。Hugging Face のブログは、2ビット相当に縮めた版が 512GB のメモリの Apple Silicon の Ultra 1台で動き、M3 Ultra で毎秒約15トークンを出したと書いている。

出典: Mistral · Hugging Face のブログ · vLLM のブログ

開発

Anthropic、使用量と費用を利用者ごとに集計する API をベータで公開 要求の上限も 128 MB に

Anthropic は10月29日、Claude Console と Claude Enterprise の組織のトークンの使用量と費用を返す「Usage and Cost Analytics API」をベータで公開した。/v1/organizations/analytics/usage と /v1/organizations/analytics/cost の2つで、モデル、ワークスペース、API キー、要求を出した利用者やサービスアカウントごとに絞り込んだり、まとめたりできる。

これまでの Usage and Cost API と、Claude Enterprise Analytics API の費用と使用量の報告4種は旧式の扱いになった。どれも引き続き使え、移行の手引きが出ている。前日の10月28日には、Anthropic が直接提供する Claude API で、Messages API と Token Counting API の要求の大きさの上限を 32 MB から 128 MB に引き上げた。

出典: Claude Platform リリースノート · Usage and Cost Analytics API

開発

Microsoft、GitHub Copilot の実行基盤を「Copilot harness」として Foundry で公開プレビュー

Microsoft は10月28日(現地時間)、GitHub Copilot から生まれたエージェントの実行基盤を会社全体で共通にした「Microsoft Copilot harness」を発表した。Copilot Studio、GitHub Copilot のアプリや CLI、VS Code などを支える仕組みで、Microsoft Foundry で公開プレビューとして使える。

20以上のモデルに対応し、自分の API キーも持ち込める。実行部分を Rust に移し、セッションの負荷と最初の答えが返るまでの時間を縮めたという。Foundry Agent Service ではエージェントの繰り返しの処理とサンドボックスを Microsoft が動かし、開発者は指示、スキル、ツール、モデルを用意すればよい。12月1日から従量課金になり、それまでは実行基盤の利用は無料。GitHub Copilot SDK は Microsoft Copilot SDK に名前が変わった。

出典: Impress Watch

開発

OpenAI、Codex CLI 0.166.0 を公開 会話の記録の文字をキーボードだけで選べるように

OpenAI は10月29日、コーディングエージェント Codex CLI の 0.166.0 を公開した。画面に流れた会話の記録の文字を、マウスを使わずキーボードで、単語・行・ページの単位で選べるようになった。検索もこの選ぶ仕組みに組み込まれ、探した語から選び始められる。ショートカットは設定で変えられる。

使えるモデルの一覧に GPT-6.1 Terra が加わり、Vertex AI と Amazon Bedrock の一覧にも入った。設定と接続だけを調べる codex doctor --network-only も足した。安全のために止めた理由の説明を分かりやすくし、より安全な指示を選び直せるようにした。会話を再開や分岐したときに、承認や権限の設定が保たれない不具合なども直した。

出典: Codex CLI 0.166.0(GitHub)

開発

Hugging Face、Apple のアプリで音声認識と判定のモデルを差し替えられる Swift パッケージを公開

Hugging Face の Mattt 氏が10月29日、Apple のプラットフォーム向けの Swift パッケージ「AnySpeechRecognizer」と「AnyDecisionModel」を公開した。AnySpeechRecognizer は Apple の SpeechAnalyzer と同じ形の API で、音声認識のエンジンを選べる。既定は Apple の Speech フレームワークで、NVIDIA の Parakeet(Core ML で動く)や Alibaba の Qwen3-ASR(GPU で動く)に替えられる。NVIDIA の Sortformer で、4人までの話し手の聞き分けもできる。

AnyDecisionModel は、はい・いいえ、選択肢、段階の評価の問いに、モデルの確率から出した型つきの答えを返す。MLX、llama.cpp、Ollama など6つの仕組みで動く。どちらも Swift 6.2 以上と、macOS 26 または iOS 26 以上が要る。

出典: Hugging Face のブログ · AnySpeechRecognizer(GitHub) · AnyDecisionModel(GitHub)

Apple

Apple、台湾の App Store の手数料を30%から26%に 10月31日から

Apple は10月29日(米国時間)、台湾の App Store(iOS と iPadOS)で、通常のアプリ内課金と有料アプリの手数料を30%から26%に下げると発表した。10月31日から適用する。台湾の公正取引委員会との協議を受けたものだとしている。

あわせて Apple Developer Program の使用許諾契約を改めたが、新しい手数料を受けるのに10月31日までの同意は要らない。改めた契約の各国語訳は1か月以内に出す。

出典: Apple Developer News

Apple

Mac Studio に 512GB のメモリの構成 日本では397万3800円から

Apple は Mac Studio の M5 Ultra の構成に、512GB のユニファイドメモリを選べるようにした。AAPL Ch. によると、10月28日から注文の画面で選べるようになった。512GB を選べるのは、36コアの CPU と80コアの GPU を持つ上位の M5 Ultra だけで、メモリの帯域は毎秒1.2TB。

日本の価格は、SSD が1TB の構成で397万3800円から、16TB にすると532万3800円。届くまでは最短で約10週間とされ、手元に届くのは2027年になる見込みだ。Apple は、512GB の構成で大きな言語モデルを手元で動かせることを売りにしている。

出典: AAPL Ch.

セキュリティ

Apple、修正した脆弱性の情報を機械で読める CSAF 2.1 の JSON で公開し始める

AAPL Ch. によると、Apple はセキュリティの更新で直した脆弱性の情報を、CSAF 2.1 に沿った JSON の形でも公開し始めた。CSAF は、標準化団体 OASIS が定めた、脆弱性の情報を機械で読める形でやりとりするための規格で、セキュリティの道具が自動で取り込んで影響を調べられる。

対象は10月26日(現地時間)に出た更新の分から。修正した脆弱性の数は、macOS 27.2 が263件、macOS Tahoe 26.7.2 が213件、iOS と iPadOS 27.2 が163件、visionOS 27.2 が125件だった。

出典: AAPL Ch. · Apple セキュリティリリース

開発

GitHub、Dependabot の警告に「脆弱な関数を呼んでいるか」の判定 JavaScript と TypeScript で

GitHub は10月28日、Dependabot の警告に、到達できるかの判定を付ける機能を公開プレビューで始めた。自分のコードから、依存するパッケージの脆弱な関数まで呼び出しの道筋があるかを調べ、警告ごとに「到達できる」「到達できるかもしれない」「到達できない」「判定できない」のどれかを付ける。判定によって警告が閉じられることはない。

対象は、npm、Yarn、pnpm のロックファイルがある JavaScript と TypeScript のリポジトリ。GitHub Enterprise Cloud で無料で使え、GitHub Advanced Security の契約は要らず、判定に使う Actions の時間も請求されない。既定では切ってあり、警告が開いているあいだは毎日判定し直す。

出典: GitHub Changelog · GitHub Docs(到達できるかの判定) · GitHub Docs(判定を使い始める)

AI

IBM、「ソフトのように更新する」Granite Switch 4.1.1 音声認識と判定のアダプターだけを入れ替え

IBM は10月29日、1つの言語モデルの上で専用のアダプターを切り替えて使う「Granite Switch」の 4.1.1 を出した。4.1 との互換を保った小さな更新で、移行の作業は要らない。

今回は、10言語の音声認識のモデル(句読点と大文字も付ける)と、判定のアダプターだけを学習し直した。土台の300億パラメータのモデルには手を付けず、ほかの部分も計算し直していない。使う人は、新しいアダプターを選んで組み込めばよいとしている。IBM は今後、開発者がアダプターを版の管理をしながら出せるようにする SDK を用意するという。

出典: Hugging Face のブログ(IBM Granite)

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