10月26日(月)のニュース
2026-10-26 · 11件
JetBrains、エージェントを並列で走らせる IDE「ThinkRail」 仕様は SPEC.md にエージェントが書き残す
JetBrains のインキュベーターのプロジェクトとして、エージェント向けの IDE「ThinkRail」が公開されている。オープンソースのコーディングエージェント pi を中で動かす作りで、README は「使うたびに良くなるエージェントの IDE」と名乗る。
Git のリポジトリから、タスクごとに git worktree の作業場所を切り出し、ブランチごとにエージェントを並列で走らせる。良いブランチをマージして残りを消す使い方を想定し、PR が閉じたり1週間触らなかったりした作業場所は自動で片づく。コードの横には SPEC.md のつながった仕様を置き、エージェントが専用の道具で読み書きする。
ライセンスは Apache 2.0。macOS は Apple シリコン向けのデスクトップ版があり、コマンドラインの版は署名済みだがまだ公証されていない。Hacker News のトップページと GitHub のトレンドに、10月26日の朝に同時に入った。
Anthropic、「サブエージェントを減らし、1つのエージェントの流れにまとめる」設計を勧める
Anthropic は10月22日、エージェントを作るときに、できるだけサブエージェントを減らして1つのエージェントの流れにまとめるよう勧める記事を公開した。スキルや道具の検索で、必要なときだけ文脈と道具を読み込めば、作業を分ける主な理由がなくなるという。
サブエージェントは結果を要約して返すので、伝言ゲームのように情報が落ちる、とも指摘している。一方で、文脈が膨らんで性能が測れるほど落ちるとき、使い捨ての文脈で並列に作業させたいとき、確かめ役や権限を分けたいときには、サブエージェントが向くとしている。移すときは、1つずつまとめて評価の点数を比べる段階的なやり方を勧める。
出典: Claude: Building agents: When to fold subagents into your main agent loop
Ollama がテキスト読み上げに対応、第1弾は Gradium の小さなモデル「Phonon」
ローカルで AI モデルを動かす Ollama が10月24日、テキストから音声を作る機能を加えた。第1弾は Gradium の小さな読み上げモデル「Phonon」で、まず macOS で使え、Windows と Linux はこれから対応する。
英語のほかフランス語・ドイツ語・スペイン語・ポルトガル語の版と、5言語をまとめた版がある。基本の phonon は Apache 2.0 だが、言語ごとの 40M の版は CC BY-NC 4.0 で、商用には使えない。Apple の MLX を使い、M5 Max の MacBook Pro では Gradium 自身の実行環境より35%速かったという。Ollama 0.40.11 以降が必要。
出典: Ollama Blog
10年前の画像認識モデルが、最新の AI より皮膚がんの診断で高い正解率 皮膚科医が200症例で比較
英国 Guy's Hospital の皮膚科医 Magnus Lynch が10月25日、生検で確定した200の病変(MILK10k)で、AI の診断を比べた結果を公開した。1番目に挙げた診断が正しかった割合は、皮膚の画像で学習した Inception v3 が62%、GPT-6 Astra と Claude Fable 5.1 がどちらも42%だった。
ただし悪性黒色腫30件のうち、Inception v3 は既定のしきい値では18件を「経過観察でよい」としてしまい、取りこぼしは2つの大規模言語モデルより多かった。著者は、症例が少ないこと、言語モデルがこのデータを学習済みかもしれないこと、Inception v3 は古い比較用のモデルであることを注意点に挙げている。
出典: lynchlab.net · Hacker News
Anthropic 共同創業者の Jack Clark、AI が自分を改良する時期の予想を2027年に早める
The Decoder によると、Anthropic の共同創業者 Jack Clark は、AI が自分の後継を作る「再帰的な自己改良」が早ければ2027年に可能になると予想を改めた。これまでは2028年としていた。
根拠に挙げたのは、実験を設計し結果を読み解く力を測る TasteVal というベンチマークで、この力は2025年12月から約3か月ごとに倍になっているという。
出典: The Decoder
Nvidia、ロボットの動画にラベルを付ける「Flora」を公開
The Decoder によると、Nvidia はロボットの動画を区切り、各動作の説明・進み具合の評価・成否の判定を付ける「Flora」を公開し、モデルを Hugging Face に置いた。中身は Qwen3.5 を調整した3つのモデルで、9B と27B が2つ。
動画1時間あたりの費用は、Flora が約0.72ドル、GPT-6 Astra が約88.50ドルだとしている(Flora の数字は GPU 1時間10ドルとした Nvidia の見積もり)。Nvidia は自社のロボット向けモデル GR00T の学習で、すでに1日最大20万時間の動画にラベルを付けているという。
出典: The Decoder
Grok、AI で作った『オデュッセイア』の最初の7分を公開
xAI の Grok が10月25日(米国時間)、AI で作った『オデュッセイア』の第1話として、最初の7分を公開した。xAI の動画生成の道具 Grok Imagine で、Wonder Studios と監督の Dev Walker と組んで作った。
Elon Musk は約3か月前、「史実に忠実な」長編映画を Grok で出すと話していた。TechCrunch の記者は、ほかの AI 動画より出来は良いが、台詞がぎこちなく、長編を見続けたいとは思えないと評している。
出典: TechCrunch
タッチ操作の有機EL MacBook Pro が水曜にも、macOS は入力に合わせて画面を変えるとの報道
Bloomberg の Mark Gurman によると、Apple は水曜に出す有機EL・タッチ操作の MacBook Pro に合わせて macOS を手直しした。直前に使ったのがタッチかトラックパッドかで、画面の表示が変わるという。
Apple の発表ではなく、関係者の話としての報道。
「AI があるので宿題の正誤は採点しない」 UC Berkeley の数学の教授
UC Berkeley の学生新聞によると、フィールズ賞を受けた数学者の Richard Borcherds 教授は、宿題を正誤で採点するのをやめ、出したかどうかだけで点を付けている。多くの学生が AI を使って満点近くを取るのを見て、正誤の採点に人を雇う意味がないと考えたという。
教授自身も「良いやり方ではない」と認めつつ、いまは代わりがないと話している。Hacker News では10月26日朝の時点で168件のコメントを集めた。
Claude Code に安いカーナビのファームウェアを調べさせたら 投稿に3,000超の賛成
Reddit の r/ClaudeCode で10月25日、2016年の Civic に付けた安い Android のカーナビを Claude Code で調べた投稿が、3,000を超える賛成と265件のコメントを集めた。「8コア・Android 15」とうたう品だったが、メニューの広告や大量のアプリが入っていたという。
投稿者は、使ったプロンプトと進め方も別の投稿で公開した。深く調べるほうのプロンプトは安全策に止められやすく、安全な指示から始めて少しずつ進めるのが確実だったと書いている。
Claude の安全策がリバースエンジニアリングに厳しくなったとの声
Reddit の r/ClaudeAI で10月25日、テレビのリバースエンジニアリングに Claude の安全策が入ったようだとする投稿が、522件のコメントを集めた。r/ClaudeCode でも、正当な作業を止められたのでオープンソースの側を試した、という投稿が51件のコメントを集めている。
利用者の報告で、Anthropic からの説明は出ていない。最近のセキュリティの事件のあとに守りが固くなった、という見方が投稿の中で出ている。